JetPressでRGB印刷する場合、「sRGB」と「Adobe RGB」どっちが良いのか？
JetPressでRGB（フルガモット）印刷する場合、「sRGB」と「Adobe RGB」どっちが良いのか？
「Adobe RGB」の方が色域が広いのでSsRGBより適している仮定した場合、
JetPressは「Adobe RGB」に準拠（対応）した機器という認識で良いのか？
皆様もご存じの通り色域の広さで言えばAdobe RGBですが、
そもそもJetPressはAdobe RGBの色域以上の広さはカバーしていない。
そういった観点からJetPressでフルガモットにて印刷する場合、
「sRGB」と「Adobe RGB」どちらが適しているのか？
まずは結論から申し上げますと
色の階調性や自然さをより重視するのであれば「sRGB」、
鮮やかさや明るさなどの発色をより重視するのであれば「AdobeRGB」
の設定にそれぞれしていただくのが良いと考えております。
そもそもsRGBとAdobe RGBとは？
sRGB（エスアールジービー）
国際電気標準会議（IEC）が定めた国際標準規格の色空間です。
デジタルカメラ、モニター、プリンターなどがこの規格に準拠しており、
そのため汎用性が高く特別な知識がなくても取り扱えます。
一方で、Adobe RGBと比べると、色域が狭いため色表現の幅が狭まるといった側面もあります。
Adobe RGB（アドビアールジービー）
アドビ社が提唱した規格です。
商業印刷で標準的に使われるなどプリント用の特殊な色空間といえます。
sRGBより表現できる色域が広く、鮮やかな色の再現性が高いのが特徴です。
その広い色域を活かすにはデジタルカメラ、モニター、プリンター、画像処理ソフトなど
画像を取り扱う環境の色空間をAdobe RGBで統一する必要があります。
Adobe RGBに対応していない機器にAdobe RGBのデータを送ると、
表現できない色味があるため、くすんだ色味になることがあります。
取り扱いが難しいため、最大限に色味を表現するには、
Adobe RGBに準拠した機器をそろえる必要があるでしょう。
またAdobe RGBに対応している機器でも、初期設定ではsRGBになっていることが多いため、
Adobe RGBへの設定変更をする必要があります。
JetPressの色域・color gamutは何処までカバーしているのか？
JetPressの色域は確かにオフセット色域(JapanColor)よりも十分に広いのですが、
AdobeRGBの色域をすべてカバーしているわけではございません。
従ってAdobeRGBの設定でフルガマット出力を行う場合、
JetPressの色域よりも外にある色の範囲についてはJetPress色域内に落とし込まれるように色変換される形になります。
この色変換が行われる際に、画面モニター上であまりにも高彩度・高明度な色に関しては、
やや色の階調性が平らになるような形で表現される可能性があります。
一方でsRGBの場合は、JetPressの色域よりも外にある色の範囲が比較的少ないため、
色の階調性が著しく崩れる可能性は低いです。
ただしその分、発色面ではAdobeRGBよりも控えめな仕上がりとなります。
上記のとおり、sRGB設定およびAdobeRGB設定どちらにもメリット・デメリットがそれぞれありますので、
絵柄や表現したい色調などご相談下さい。
出力時、特に指示が無い場合は発色面をより重視してAdobeRGBの設定で出力することがあります。
緑や青～紫の色がオフセット色域よりも大きく上回る点を皆様に体感頂きたいという思いのもと、
弊社ではAdobeRGB設定で出力していることが多いです。
※RGBとCMYKは何が違うのか？
【RGBとは】
赤（R）・緑（G）・青（B）の三原色を意味します。
この3色を重ねると白色になり、色を混ぜれば混ぜるほど明度が増し白くなるため加法混色（加色法）と呼びます。RGBは光を混ぜて色を表現する方法で、PCモニターなどがわかりやすいです。
【CMYKとは】
シアン（C）・マゼンタ（M）・イエロー（Y）・ブラック（K）の総称。
特色（スポットカラー）を使用していない多色印刷においては、通常この4色の掛合せですべての色を表現します。CMYを重ねると黒になりますが真っ黒にはならないため黒色を足しています。色を混ぜれば混ぜるほど明度が減るので減法混色（減色法）と呼びます。CMYKはインキを混ぜて色を表現する方法です。
RGBは光の三原色なので明るく鮮やで色域がとても広くCMYKでは表現出来ない色も多く含みます。
RGBとCYMKの差分領域にある色を使用してデータを作成したりすると、
通常はCMYKに置き換わるため一般的にはくすんでしまったような印刷になります。
ご参考にしていただけますと幸いです。
最後に
B2サイズ枚葉型インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 750S」で多種多様なジョブに対応しております。
バリアブル・可変・差込印刷・小ロット・多品種・特殊紙・高画質印刷・カッティング・内職・発送などお問合せ下さい！！
▼”Instagram”はこちら
https://www.instagram.com/saisyoudo
▼”Twitter”はこちら
https://twitter.com/saisyoudo_print
▼”Facebook”はこちら
https://www.facebook.com/saisyoudoprint
▼”Note”はこちら
https://note.com/saisyoudo
