特殊紙解説シリーズ:総まとめ 印刷物に最適な用紙選びの指針

はじめに

これまで全シリーズにわたり、竹尾のサンプル帳をベースに特殊紙の特徴と用途を解説してきました。特殊紙は「単なる印刷用紙」ではなく、触感・視覚・加工適性を通じて、印刷物の価値を何倍にも高める存在です。最終回では、それぞれのカテゴリの特性を俯瞰し、用途ごとの選び方を整理します。


1.特殊紙の大分類と特徴

多色系(Aシリーズ)

豊富なカラーバリエーションと質感で、デザインの幅を広げる用紙群。名刺や冊子表紙に適しており、ブランドのイメージカラーを的確に表現できます。

ラフ系・エンボス系(A-3、Eシリーズ、Fシリーズ)

凹凸や質感で「触って伝わるデザイン」を実現。ブックカバー、パッケージ、招待状に多用されます。

和様紙(Gシリーズ)

日本の伝統を反映したシリーズ。大礼紙や玉しきなどは式典や挨拶状に欠かせず、観光やブライダル関連でも高い評価を得ています。

白い紙(Hシリーズ)

アラベールやヴァンヌーボなど、白い紙だけで多彩な質感を展開。写真集やブランドブックに最適で、印刷適性の高さも大きな魅力です。

鏡面・光沢紙(Kシリーズ)

スプレンダーラックスやメタリック系の紙は、強いインパクトを与えるパッケージやDMに活躍。視覚的に「目を引く」印刷物に欠かせません。

厚紙(Lシリーズ)

カードやパッケージに最適。強度と発色を両立し、ブランドの信頼感を長期的に支えます。

紙クロス・特殊用紙(M・Nシリーズ)

紙クロスは装丁やパッケージに布のような存在感を。Nシリーズはユポやプライクなど、機能性や触感性を重視した独自の特殊紙群が揃います。


2.用途別の特殊紙選び

  • 名刺・カード類:OK ACカード、カラープラン、グムンドコットン
  • 冊子表紙:アラベール、ヴァンヌーボ、マーメイド
  • パッケージ:スプレンダーラックス、クロコGA、インバーコート
  • ブライダル・式典:ペルーラ、大礼紙、レザックシリーズ
  • CSR・環境関連:GAバガス、竹はだGA、クラフトペーパー
  • アート・写真集:波光、風光、エアラス、モローシリーズ

3.特殊紙活用のメリット

  1. ブランディング効果:紙の質感が企業や商品の印象を左右。
  2. 付加価値の創出:触感や光沢が「手に取って体験するデザイン」を可能に。
  3. 差別化:大量印刷品との差を明確にし、顧客に記憶される。
  4. 環境対応:非木材紙や再生紙でCSRやSDGsに貢献できる。

まとめ

特殊紙は「印刷物を単なる情報媒体から、体験そのものへと進化させる素材」です。シリーズを通じて紹介したように、竹尾のサンプル帳や平和紙業のペーパーボイスを活用することで、実際に触れ、確かめながら最適な選択ができます。

彩匠堂では、お客様の目的やブランドイメージに合わせて、最適な特殊紙をご提案します。印刷物を通じて「想いを形にする」ために、特殊紙という選択肢をぜひ積極的に活用してください。

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